豚骨ラーメンは最強のランナー飯なのか?
42.195キロのフルマラソンで消費されるエネルギー量の目安は、体重×距離でおおよそ2000~3000キロカロリー。速くても遅くても、走るスピードにかかわらずほぼ同じ。成人が1日で摂るべきエネルギー量を、3~6時間で使ってしまうほど、マラソンはエネルギーを消費するスポーツである。
こばたてるみ著 『マラソン勝負メシ』
マラソン指南書で必ず触れられるランナーの食事。
とはいえ、普通のマラソン本では、コンディショニングなどの括りで、せいぜい1節といった扱いです。
そのランナーの食事だけに絞ってまとめた本。
アマゾンのレビューを見ると、内容が薄いとかインターネットで調べられるというコメントが出てきます。
大切なことながら、マラソン本では数ページ程度で紹介されていることなので、1冊の本にしてみると、内容に繰り返しあったりと、情報量は物足りないかもしれません。
しかし、1冊の本として読むことで、体系的に理解できたり重要性を再認識したりといった効果はありました。
体脂肪をエネルギーに変える「たき火理論」
なんてのは、ランナーでなくてもシェイプアップしたい人は知っておいた方が良いかも。
脂質を代謝するには糖質が不可欠なのだそうです。
だから適度な糖質が無ければ、体脂肪は減らないということ。
糖質制限すると、むしろ痩せにくいということか・・・
たき火をするとき、私たちは「マッチ」で火をつけた「新聞紙」を種火として利用し、「薪」に火をつける。さらには、火を燃やし続けるために風を起こし空気を送り込む「うちわ」を使う。また、効率よく大量の新聞紙に火をつけるための「ライター」で、燃やす力を強めようとする。
ここで
「薪」が体脂肪。火力が強い。※1
「新聞紙」が糖質。これが無いと薪に火をつけるのが大変。
「マッチ」は糖代謝に不可欠なビタミンB1。
このビタミンB1と一緒にアリシンを摂取すると「マッチ」が「ライター」になって火をつけやすい。
そして風を送る「うちわ」が脂質代謝に必須のビタミンB2。
ビタミンB1が多く含まれるのは、 豚肉、レバー、納豆、豆腐、鮭など
アリシンは、ねぎ、ニンニク、ニラ
ビタミンB2は、うなぎ、卵、サバ、そらまめ、乳製品など
つまり納豆にきざみネギ、ニラレバ炒め、豚肉のニンニク炒めなどは、とても理に適っているわけです。
ん? ということは・・・ 味玉ネギチャーシュー入り豚骨ラーメンというのは最強のランナー飯なのか・・・!?
※1
糖質、脂質、たんぱく質1gごとのエネルギー量は、糖質4kcal、脂質9kcal(中性脂肪には20%の水分などがあるので実質的には7.2kcal)、タンパク質4kcal
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